本レビュー

2025年に出会えた本たち

こんにちは、ひいたです。

2025年ももうすぐ終わりますね。みなさん今年はどんな1年でしたか?私はといえば「本を読みまくった」1年でした。上半期で60冊くらい。下半期からはめんどくさくなって数えていませんが、年間で言えば100冊は読んだと思います。

そして今年はAudibleもデビューしたので、そちらの方でも楽しめました。「聴く読書」いいですね。

そんな読みまくった本の中から最高だった作品をご紹介します!

畠中恵著 しゃばけシリーズ 

いきなりシリーズかい!という感じですが、今年はしゃばけシリーズに出会えて私の読書感が変わりました。

まず、今まで時代ものって読んでこなかったんですよ。母は好きでよく藤沢周平とか読んでいますが、私にはまだ早いような気がして。(今思えば早いも遅いもありませんが…)

最初の出会いはブックオフでした。100円の棚に何冊か続けてあったのでとりあえず1,2,3巻を買ったんです。

そしたらどハマリ。面白いではないですか!

私はそもそも妖怪とかUMAとか、不思議な存在に興味津々、大好物なんです。しゃばけは江戸を舞台とした妖怪…というか、妖(あやかし)たちと若旦那のおはなしです。妖怪というほど恐ろしい感じがしない。この本に出てくる妖たちはどちらかといえばかわいいんです。

そんな妖たちと若旦那がいろんな事件を解決していくのだけど、みんなで協力してあーだこーだ言ってる姿がまたかわいい。

中古で集めてたからシリーズの順番通りに読めてなくて、話が飛んでる部分もありますが、このまえ中山七里先生の本で「中古の本を買っても作家には一銭も入らない」という話をきいて考えが変わりました。

しゃばけシリーズのように応援したい作品、作家の本はちゃんと書店で買おうと思いました。

しゃばけ しゃばけシリーズ 1

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猫君 畑中恵

畑中さんにハマって他の著書も探していたところ、こちらの書影が可愛く惹かれてしまいました。

すべての猫好きに読んでもらいたい。読んでて可愛すぎる!猫又たちが主人公なんですけど、妖術とか使えるようになるため学校に通うんです。そこで何者かに邪魔されたり事件が起きます。最初は派閥があって、それぞれ対立していた生徒たちでしたが同じ学び舎で学んでいくうちに仲良くなり、最後はみんなで協力して問題を解決していきます。

その姿が可愛いのと、たまに「にゃっ」とか語尾に「にゃん」とかついてるのがまた可愛くて。終始ニヤニヤして読めます。(怪しすぎるので家で読むこと推奨)

ハリー・ポッターを思わせる学園ものお江戸ファンタジーでした。

猫君 (集英社文庫)

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世界でいちばん透き通った物語 杉井光

こちらについては詳しいことは述べられないのですが、今年衝撃を受けた作品のひとつです。

こりゃあ紙の本でないと表現できない。

そして読み返してみると「そーゆうことだったのか!」と納得してしまう作品でした。

大物作家の隠し子として生まれた主人公が、父の死をきっかけに死ぬ間際まで書いてたとされる最後の作品を探し求めるおはなしです。

世界でいちばん透きとおった物語 (新潮文庫 す 31-2)

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屍者の帝国 伊藤計劃、円城塔

こちらを読破できたことで自信が付いた作品です。

以前の私は伊藤計劃と円城塔というと「うっ…」と読む前から尻込みしていました。だって難しそうなんだもん。絶対途中で挫折しそうな雰囲気ムンムンですもん。

ブックオフで200円で見かけて「このお二人の作品が200円!?」と勢いで買ったのが良かったんでしょうね。

読んでみたらやっぱり難しい。難しいけどフランケンシュタインとかヴァン・ヘルシング(吸血鬼)とか私の好きなワードが並んでいたのでなんとか読めました。

そもそもなんで私が伊藤計劃、円城塔に興味を持ったのかと言うと、今年で出会ったYoutubeチャンネルでお二人を推してたからなんです。

伊藤計劃、円城塔は同じくらいのデビューで仲が良かったんですって。でも伊藤さんが病気で亡くなられて、闘病中に書いてたこの作品に途中から円城塔さんが書いて完成させたのです。

屍者の帝国 (河出文庫)

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かがみの孤城 辻村深月

こちらは今年一番泣いた作品です。これなんて有名で映画かもされてるじゃないですか。だから勝手に頭の中で映像化されるんですね。

それに加え主人公が不登校で(原因は違えども)長女とかぶるところがあって、それで感情移入できたんでしょうか。号泣です。

母にも奨めたんですが、やはり長女を想って泣いたそうです。

一見共通点のなさそうな男女たちだけど、それが後半にどんどん繋がってって…文庫は上下巻あるのですが、イッキ読みでした。

かがみの孤城

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向日葵の咲かない夏 道尾秀介

私、怖いの苦手なんです。最初は怖い雰囲気での始まりでした。

始まりで怖いし、気味悪いし、主人公の母親なんて最低じゃんとも思うんですが読む手が止まらず。読んでいくうちにだんだん「あれ?」となっていつの間にか読み終えていました。でも頭の中の「あれ?」は消えず、もう1回読み直したくらいです。衝撃の作品でした。

怖いし気味悪いの苦手だから、なんの情報もなしに書店で見つけてても買わなかっただろうなと思います。でもこちらは多くの方がオススメしている作品ですし、間違いなく面白いんだろうと期待もあったんです。読んで正解でした。本だからこそできる、本だからこそ楽しめるお話でした。

向日葵の咲かない夏(新潮文庫)

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本を読みまくった1年、悔いなし

ちゃんと数えてはいないですが100冊近くは読んだであろう2025年。私のベストを紹介しましたがいかがでしょうか?

いろんなジャンルを読みましたが、今私が興味あるのは江戸だなと気付きました。江戸と大正。ここらへんが好きです。キム・チョヨプさんからSFにもハマりました。江戸川乱歩の良さも再確認しました。

一時期は読書から離れていましたが、映画と違って自分のペースでちまちまと進められるところが読書の良いところかもしれません。あと自分勝手にキャストを置き換えられるところとか。いろんな想像を膨らませられた1年でした。

42歳。「本ばっか読んでないで手伝いなさい!」と母に叱られていますが、やることやってるもん。

2026年ももっと本を読みたいし、自分でも作ってみたい…そんな夢ができました。

2026年も素敵な出会いがありますように⭐︎

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