本レビュー

【本レビュー】さみしい夜にはペンを持て

こんにちは、ひいたです。

今回は古賀史健さんの「さみしい夜にはペンを持て」を紹介します。

この本はこんな方におすすめします↓

・思ってることが言えない人

・人生つまらないと思ってる人

・何をしても三日坊主な人

まず始めてみる

新しい出会いを求めて本屋をウロウロしてた時、この美しい装丁の本と出会っちゃいました。

私はよくKindleで読書してるんです。

どこでも持ち運べるし、周りの人から何読んでるかバレないから笑(そんなやましい本は読みませんが)

本を買うなら部屋に置いといても美しいもの…と思っていたらあったんですね〜。

パラパラっとめくってみると、児童書なの?って感じの出だし。

中学生のタコジローくんのお話です。ほら、なんか子供向けな感じでしょ?

簡潔にいうと、中学のクラスメイトからいじめられていたタコジローくんは、学校に行くのが嫌になり公園へ。

そこでヤドカリのおじさんと出会います。

おじさんから日記の大切さ、日記を書くことの意味を教えてもらって、おじさんと語り合ううちにタコジローくんの周りにも変化が起きて…って話です。

児童書ではないのでしょうが、話の設定も書き方も全世代が読んで満足できる内容です。

調べたら「13歳に向けて書いている」とありましたが、大人も楽しめます!

先ほども述べましたが、日記を書くことの大切さ、日記をつける意味をヤドカリのおじさんは教えてくれます。

タコジローくんはそれまで日記なんかつけていません。話すのも得意ではなく、自分の考えを言うのは苦手でした。

おじさんから「10日間日記をつけて、それを私に見せること」と約束します。

最初はどう書いていいのか分からないタコジローくん。

書けと言われると何を書いていいのやら…

とりあえず今日あった出来事を書きます。

そう、夏休みの絵日記みたいに。

「今日〇〇して、それから…」みたいな。

それが書いてくうちにだんだん物事を順番に書くだけじゃなくて、ある出来事だけを細かく描写していく書き方に変わっていったんです。

その方が読者が引き込まれる。

また続きを読みたくなる。

タコジローくんもだんだん日記を書くのが億劫には感じなくなっていきました。

思ってることをうまく言えないあなたへ

古賀史健さんて「嫌われる勇気」の著者なんですね。

実はまだ読んだことありませんが、要約チャンネルで聴いたような…

ともかく有名な本じゃないですか。

だからそんな人がこんなかわいい本書くんだとビックリしました。

(かわいいのは装丁で内容はしっかり大人も学べます)

本の帯に「思ってることをうまく言えない。そんなあなたへ」って書いてあったんですね。

まさに私です。

言いたいこと言えない。

そんなことよくあります。

ヤドカリのおじさんは言っていました。

「思う」と「言う」のあいだには、距離があるんだ

人は頭で思ってから口に出すまで距離があって、それが長いか短いかは人それぞれ違うそうです。

話が上手い人やぱっと言葉が出てくる人は、距離が短い。逆にタコジローや私のように思ってることがなかなか言えない人は距離が長いんです。

頭の回転が良いとか悪いとかじゃなくて、個性の問題だと。

人生つまらない?

タコジローくんはクラスメイトから馬鹿にされ、仲間はずれになってるとこもありました。

家庭でも親にイライラしたり、まさに思春期って感じです。

今でいう隠キャです。

何もかも嫌になっていたタコジローくんでしたが、ヤドカリのおじさんと出会い、日記を書くことによって自分を客観視できるようになりました。

そして、本当の友達ができたってこともタカジローくんが元気になっていく要因なのですが、詳しくは本書を読んでみてください。

日記の大切さ

私もタコジローと一緒で日記は書いていません。

というか毎日書く習慣がありません。

一時期書いてた時もありましたが、毎日は続きませんでした。

だからもう諦めて、気が向いた時に書くことにしました。

半分日記、半分ジャーナリングです。

ヤドカリのおじさんも言ってましたが、あとで見返すとその時の自分の気持ちがわかって読み物のようになるそうです。

確かに半年前、2024年が始まった頃の手帳を見返すと私頑張ってんじゃん!と誇らしい気持ちです。

あの時は40歳になって(12月が誕生日)ブログ始めたりオンラインコミュニティに入ったり、

これからの生き方を模索してました。今もそうですが。

こうやって過去の自分を未来の自分が振り返ってみる…

若い時はそれに何の意味があるか分かっていませんでした。

過去なんか振り返らないで未来だけ見てればいいじゃんって。

40になると振り返ることも大事だと分かってきました。

仕事など自分の抱えるプロジェクトもそうですが、

自分自身のことに対しても「振り返ること」って大事なのかもしれませんね。

過去の自分を認めてあげて、これからも日々精一杯生きる。

そうやってまた新たな1ページが刻まれていくのです・・・

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