本レビュー

【本レビュー】嫌われる勇気

こんにちは、ひいたです。

以前「さみしい夜にはペンを持て」という本を紹介しました。

こちらです

今回は同じ作者の古賀健史さんの「嫌われる勇気」を紹介しつつ、私の意見をまとめます。

「嫌われる勇気」はこちら

アドラー心理学とは

まずこの本は心理学の三大巨頭、フロイト、ユングと並ぶアルフレッド・アドラーの思想を基に「青年と哲人」の対話形式でまとめられた物語です。「個人心理学」つまりアドラー心理学の創始者で「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という問いにシンプルかつ具体的な答えを提示します。

アドラー心理学において重要なポイントは「課題の分離」と「目的論」だそうです。

課題の分離とは

人は他者からの評価を気にしたり誰かから認められたいと思ったり、いつも他者を気にしています。

しかしアドラー心理学では「他者がどう思うかは他者の課題であって自分の課題ではない」とします。

「子供が学校行かない」

「あの人のために行動したんだから褒めてほしい」

「彼は私のことどう思っているのか」

みんな他者の課題です。

「馬を水辺に連れて行けても、水を飲ますことはできない」という言葉があります。

(イギリスのことわざという説あり)

本人にその気がないのに周囲の人が強制することはできないということです。

つまり自分では変えられないこと=他者の課題です。

子供が学校いかないのも子供の問題

褒めるか褒めないかもその人の問題

自分を好きかどうかは彼の問題

自分ではどうしようもないことです。

自分では変えられないことです。

この誰の課題かを区別することによって生き方がだいぶラクになってくるのではないでしょうか。

目的論とは

アドラー心理学はトラウマを否定します。

「過去のあのことが原因でだから今はこうだ」みたいなことはないと言っています。

過去の出来事が原因ではなくてすべて今の自分が決めていること。

例えば長女の不登校は、過去のDVが原因ではなくて今の長女がただ学校に行きたくないから等の目的があり行かないだけであるということ。(これは不登校初期の頃、私が勝手に長女が不登校になったのは元夫②からのDVのせいだという思い込みからの例えです)

不登校にしたのは長女が自分で決めたこと。

学校に行かないことを目的とした自分で決めた行為なのです。

もっと言うと過去の出来事によって何かが決定されるわけではなくて、その出来事にどのような意味を与えるかによって現在や将来の生を決定しているということです。

悩みの全ては対人関係

普段、暮らしていて何らかの悩みは必ずありますよね?考えてみるとすべての悩みは対人関係からなるもの。つまり他者がいないと悩みなんてだいたい起こらないのです。

後輩が同じ失敗ばかりする

好きな人がいる

子供が学校行かない←しつこい笑

例えば宇宙に自分1人しかいなければ、それが始めからそうやって生きてきたならば、悩むことはないのです。

競争意識を捨てよう

まず周りとの関係を縦ではなく横の関係としてみることです。

縦の関係とはつまり上司と部下、先生と生徒みたいな上下関係がはっきりしてるもののことです。

夫婦関係でも夫から上から目線でなにか言われるとカチンときません?

また、褒めたり誰かと比べたりするのも相手と縦の関係にあります。

そうではなくて横の関係、つまり誰にでも対等に接することが重要です。

相手を評価せず、誰とも比べず感謝して接します。

そうすることで、周りが敵ではなく仲間になっていくのです。

自分らしく生きる

「嫌われる勇気」とはなんでしょうか?

生きていて周りから好かれたいと思うのは当然のことでしょう。

でも好かれたいと思っていると周りの反応を気にしすぎて、自分らしくいられなくなってしまいます。

嫌われたくないから嫌な仕事も引き受ける

嫌われたくないから飲み会も断れない

つまり自分の意見を押し殺して無理してる状態にぬっています。

そんな人生、幸せでしょうか?

周りのことなんて気にせず、自分軸で生きる。

人に嫌われてもかまわない。

これか「嫌われる勇気」なのではないでしょうか。

でも嫌われるのは怖いですよね…

怖いし不安だけど自分の人生、どう生きていくかはすべてあなた次第です!

最後にひとこと

この本は青年と哲人の対話形式ですが、

この青年とやら、口が悪い笑

いきなり乗り込んできて哲人に罵声を浴びせ汚い言葉を吐くわ吐くわ。

哲人は想像するに初老くらい?

そんな年代の方によくこの言葉を言えるなって感じ。そこが気になっておもしろくて、内容的には難しいんですけど引き込まれました。

そんな青年に対して丁寧に優しく接する哲人…

そんな大人に私もなりたい…

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