こんにちは、ひいたです。
先日同僚が体調不良のため休んだんです。翌日話をきいたら、どうやら更年期らしいんですね。だから今までの身体や心の不調はみんな更年期障害だったということでした。
明日は我が身、他人事じゃあありません。早速更年期障害について調べました。
Contents
更年期障害とは
更年期障害とは、主に女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少によって、心と体に様々な不調が現れ、日常生活に支障をきたすほど症状が重い状態を指します。
この症状が現れる時期は、一般的に閉経(平均50歳頃)を挟んだ前後約5年間、合計約10年間(45歳頃から55歳頃)です。
しかしこれも個人差があるので確実に「いつ」というのはないのです。
📌 更年期障害の定義と原因
・更年期症状とは
更年期に現れる、のぼせ、発汗、イライラ、不眠などの心身の不調のことです。
・更年期障害とは
更年期症状の中でも、特に症状が重く、仕事や家事ができない、寝込んでしまうなど、日常生活に支障をきたしている状態を医学的に「更年期障害」と呼びます。
どんな症状があるの?

症状は人によって非常に多様ですが、主に以下の3つの系統に分けられます。
血管運動神経系(自律神経系の症状)
自律神経の乱れによって体温調節などがうまくいかなくなる症状で、更年期障害の代表的な症状です。
- ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ): 急に顔や体が熱くなり、汗が大量に出る
- 発汗: 大量に汗をかきやすい
- 動悸・息切れ: 心臓がドキドキしたり、息苦しさを感じたりする
- 冷え: 手足や腰などが冷えやすい
- めまい: 立ちくらみや、グルグル回るようなめまい
- 頭痛・肩こり: 慢性的な頭痛や肩のこり
精神神経系(精神的な症状)
ホルモンバランスの変化や、更年期というライフステージの変化によるストレスなどが影響します。
- イライラ・怒りっぽい: 感情のコントロールが難しくなり、怒りやすくなる
- 不安感・抑うつ気分: 不安になったり、気分が落ち込んだり、憂鬱な状態になる
- 不眠: 寝つきが悪い、または眠りが浅い
- 意欲低下・倦怠感: 何をするにもやる気が起きない、疲れやすい
- 物忘れ: 集中力の低下や物忘れが目立つ
その他の身体的症状
- 関節・筋肉の痛み: 腰痛、関節痛、手足の痛みやしびれ
- 皮膚・粘膜の乾燥: 肌の乾燥、ドライアイ、かゆみなど
- 泌尿生殖器の症状: 頻尿、尿失禁、性交時痛、外陰部の違和感など
- 消化器系の症状: 吐き気、食欲不振、便秘や下痢
どんな対策ができるの?
更年期障害の対策には、医療機関での治療と日常生活でのセルフケアの両面からアプローチすることが大切です。
特に症状がつらい場合は、婦人科や更年期外来への受診を強くおすすめします。
1. 医療機関での主な治療法
更年期障害の治療は、症状の程度や体質に合わせて複合的に行われます。
①ホルモン補充療法(HRT:Hormone Replacement Therapy)
- 内容: 減少した女性ホルモン(エストロゲン)を薬で補充する治療法で、更年期障害の根本的な治療法として最も高い効果が期待されます。
- 効果: ホットフラッシュ、発汗、のぼせなどの血管運動神経系の症状や、骨粗しょう症の予防、泌尿生殖器の症状に特に有効です。
- 方法: 飲み薬、貼り薬(パッチ剤)、塗り薬などがあります。
②漢方薬による治療
- 内容: 体質や症状に合わせて複数の生薬を組み合わせた漢方薬を使用します。
- 効果: 多様な症状に対応できるのが特徴で、HRTが使えない方や、不定愁訴(原因が特定しにくい様々な不調)が多い方に用いられます。(例: 加味逍遙散、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散など)
③その他の薬物療法
- 内容: 精神的な症状(イライラ、抑うつ、不安、不眠など)が強い場合は、抗うつ薬や抗不安薬、睡眠導入剤などが用いられることもあります。
2. 🏠 日常生活でできるセルフケア
治療と並行して、生活習慣を見直すことで症状の緩和が期待できます。
| 食事 | バランスの良い食事を心がける。特に大豆製品(豆腐、納豆など)に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをすると期待されます。 | ホルモンバランスを整える土台作り、骨や血液の健康維持。 |
| 運動 | ウォーキング、ジョギング、ヨガなどの有酸素運動を無理なく習慣にする。 | 血行促進、自律神経のバランスを整える、ストレス解消、気分転換。 |
| 睡眠 | 規則正しい睡眠を心がけ、睡眠の質を高める。ぬるめのお湯にゆっくり浸かる入浴も有効です。 | 自律神経を整える、疲労回復。 |
| 気分転換 | 趣味や友人との会話、旅行、アロマセラピーなど、リラックスできる時間を積極的に設ける。 | ストレスの軽減、心の安定。 |
閉経=更年期?
更年期障害の症状は、閉経と同時に始まるわけではありません。
医学的に「更年期」とは、閉経をはさんだ前後約5年間、合計およそ10年間を指します。
日本人女性の閉経の平均年齢は50歳前後です。したがって、一般的には45歳頃から55歳頃までが更年期にあたります(個人差は非常に大きいです)。
症状が出始める時期
更年期障害の主な原因は、卵巣機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急激に変動し始めることにあります。
このホルモン分泌の変動は、閉経を迎える前から始まります。
多くの女性で、40代後半頃、月経周期が不規則になってきた時期から、ホットフラッシュやイライラなどの更年期症状を自覚し始めます。
※閉経の診断: 閉経は、「月経が1年以上来ないこと」をもって診断されます。症状は、この「1年以上月経がない」という時点よりも前から現れていることがほとんどです。
更年期の始まりのサイン
40歳を過ぎて、以下のような月経の変化が見られ始めたら、更年期にさしかかっているサインかもしれません。
- 月経周期が短くなる: 以前より短い間隔で月経が来るようになる。
- 月経周期が長くなる: 月経の間隔が開き始める(2~3ヶ月に一度など)。
- 月経量の変化: 量が減ったり、逆に増えたりする。
症状の出方には個人差が非常に大きいため、40代に入り、上記のようなサインとともに体調の変化を感じ始めたら、「更年期かな?」と考えてよいでしょう。
まとめ
以上のように更年期障害はいつ始まるか、どんな症状なのかは人それぞれです。「どんなになっちゃうんだろう」とビクビクするよりも、「今この瞬間」を楽しむ気持ちが大事だと思います。
そしてもし自分に更年期障害の症状が現れてきたとしても、そのときはその時。落ち着いて、あまりにもひどい場合は婦人科に行きましょう。ひとりで悩まないで、誰かに助けを求めましょう。