本レビュー

SF初心者、何から読めばいいの?

こんにちは、ひいたです。

今までビジネス書や自己啓発本を中心に読んでましたが、最近SFにハマっております。

SFって難しいイメージで今まで敬遠してたんですよ。でも色んな人のyoutubeをみてるとSFを推される方が多く、池澤春菜さんも推していたので興味が湧いてきた次第です。

40代、SFに挑戦だ!

デビューは何を読む?

さて、SFといえば皆さんなにを思い浮かべますか?

私は難しい化学用語が出てきたり、最新テクノロジーやロボット工学的な話になるのかと食わず嫌いをしてたんですね。

しかし、池澤さんの一言に背中を押されてSFの道へ向かったわけです。

書店のSFコーナーの前で立ち尽くしました。「どれにしよう…」

まずは先人のオススメしてる本からかなと手にとってパラパラ見るわけですが、その時点で「あ、無理だ」と確信するのです。

でもその中で気になる本を発見しました。

わたしたちが光の速さで進めないなら (ハヤカワ文庫NV)

Amazon.co.jp: わたしたちが光の速さで進めないなら (ハヤカワ文庫NV) : キム・チョヨプ, カン・バンファ, ユン・ジヨン: 本

SFコーナーの中でも目立つ可愛い表紙。そう、いわゆるジャケ買いしてしまいました。

キム・チョヨプさんはどんな人?

韓国の若い作家さんというところも気になったポイントでした。

キム・チョヨプさんは1993年生まれ。同年にBTSのSUGAやIUがいます。

もともと大学で化学を専攻してて、科学にも興味を持ち在学中に作家デビューしました。

私より若い作家さん!

韓国文学ということもそうですが、若い世代のSF作品ということにも興味をもちました。

作品の世界観

「わたしたちが光の速さで進めないなら」は短編集です。

主に宇宙のお話が多く、住めなくなった地球を出て違う惑星を求めそこに定住する、といったところでしょうか。

「タイム・トンネル」なんて言葉も出てきます。

トンネルを通れば何億光年先の惑星に辿り着ける的な。

違う惑星の異星人との交流とか。

または今よりもっと先の未来の地球の話であったり。

女性だからこその読みやすさ

たまに専門用語的なのも出てきます。

そこは科学を専攻していただけのことはあって、知識もおありなんでしょう。

でもそれらが気にならないくらいの存在感で、専門的なことより人間に焦点があってるので読む手が止まらないのです。読んでる途中で「ん?」とならないのです。

主人公がだいたい女性だからでしょうか。

それとも作者が女性だからでしょうか。

古典にも挑戦してみよう!

夏への扉 ロバート・A・ハインライン

読書系インフルエンサーさんがオススメしているこちらも挑戦してみました。

夏への扉 [新版] (ハヤカワ文庫SF)

Amazon.co.jp: 夏への扉 [新版] (ハヤカワ文庫SF) : ロバート・A・ハインライン, まめふく, 福島 正実: 本

海外SF…

先程のキム・チョヨプさんはアジア作品だし女性ということもあってすんなり入り込めたのですが、こちらはやっぱり最初は身構えてしまいました。

今より前の年代のことを書いているのに人間を冷凍保存するとか書いてるし。

でも難しく考えないで読むことにしたんです。

いろんな読書指南書みたいなものに「内容を深く考えず、分からなくても読む」みたいなことが書いてあったんです。考えてみればSFなんてみんなそんなものかもしれません。

思い返せば池澤春菜さんも「わたしたちは江戸時代のことを実際見たわけでもないのに時代劇を面白く見ますよね。SFもそんなもんです。」みたいなことをおっしゃってました。

本の世界に入り込んで、「そういう設定なんだ」と思ってさらっと読んでみるのがいいのかもしれません。

分からないながらも読んでみる

設定はとにかく戸惑いました。人体を冷凍保存して未来に行って、そこからまたタイムリープして過去に戻って…

ただお話の内容としては復讐モノなので、最後にはスッキリしました。猫も出てくるので猫好きとしては想像して可愛かったです。

話の難しいところは飛ばしてもいいんです。

ざっくり読んでみて話の流れが分かる程度でいいのかな、とも思います。

だって理系じゃない私が科学・化学のことを理解できるわけないですからね!難しいもんは難しいです。

でも完全には理解してなくてもその本の「世界観」は捉えることはできます。

「あ、未来の話ね」「地球が滅亡して他の惑星に移り住んだのね」くらい。

全問用語的なのは読むだけで深く考えず、読み進めましょう。そうすると途中で話が分かるようになります。物語の世界に入り込めます。

華氏451度 レイ・ブラッドベリ

華氏451度〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 SF フ 16-7)

Amazon.co.jp: 華氏451度〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 SF フ 16-7) : レイ・ブラッドベリ, 伊藤典夫: 本

こちらはもっと分からなかった笑

本が忌むべき禁制品となった未来が舞台なのですが、どーも重いし暗いし…

それなのにぐんぐん読めます。終盤にかかるにつれてどんどんおもしろくなっていきました。

本の大切さ、本を読むことの意味を教えてくれました。

まとめ

SFと聞くと「理系の人が好むやつ」だとか難しい専門用語や機械名が出てくるイメージでしたが、そんな事はありません。

いや実際出てきたりしますけど、気にしなくていいのです。

難しい言葉や理解できない表現があったとしても(海外作品はよくあります)気にせず読み進めればいいのです。

それで「あーもう進まない!」となれば読むのをやめればいいですし、最後まで読み終わったとしたら、その時なにか思うこと・感じるものがきっとあることでしょう。

秋の夜長に少し不思議な世界のことを想像してみるのも楽しいですよ。

-本レビュー