こんにちは、ひいたです。
今日は本レビューです。
夜野夜空さんの「すべての恋が終わるとしても」を読みました。
長女から借りて。
そもそもこの本は昨年、今まで本をまともに読んだことない長女が初めて「読みたい」と言ってきた本でした。
漫画は何冊か読んでますが、文字ばかりだと難しいのでしょうね。
案の定、この本も最後まで読んでないようです。
ならば私に貸してくれと今回読んだ次第です。
40歳のひいたの総合的な感想は「若いわねぇ」となんともエモい気分に浸れた作品でした。
別れと死
さて、この「すべての恋が終わるとしても」は前半は140字の短いものがたりががいくつかあって、後半は若くて儚いお話、最後にTikTokフォロワー数27万人超の小説紹介クリエイターのけんごさんとの対談で締めくくられています。
「すべての恋が終わるとしても」の題名のとおり終わり、つまり別れをテーマに書かれているようでした。
別れといってもシンプルに付き合って気持ちがすれ違っての別れや、恋人が死んでの永遠の別れなど色んな「別れ」があります。
どちらかというと「恋人の死」のテーマが印象に残りました。
死んだ恋人へのメッセージ。
死んだ恋人からのメッセージ。
死というのは誰も経験したことないから、ひきつけられるものがあるのでしょうか。
それとも永遠のお別れに惹かれるのでしょうか。
私が10代20代の頃、恋人と別れるってすごく重い問題で、悩んで、泣いて。
別れるってそんなイベントだったように思います。
今となれば人生に別れは付きもの、絶対に終わりはあるんだと納得できます。
でも、経験も少ない若い頃は恋人との別れは人生の終わりだくらい思っていました笑
で泣いて凹んで、友達に助けてもらって立ち直るパターンが多かったですね。
永遠の別れとは
そもそも大切な人との永遠の別れはあるのでしょうか?
私はないんじゃないかと思います。
永遠に別れてもいいのは自分を傷つけてくる人、大切にしてくれない人くらいに思ってます。
以前亡くなった父について語りましたが、父とも永遠に別れていません。
父はいつも私のこころの中にいて、いつも見守ってくれています。
悩みがあれば相談する時もあるし、孫の様子を見せる時もあります。(仏壇の前で踊ったり笑)
このように考えれば永遠の別れなんてないような気がします。
高校生の私の年上の彼も、大学生の私の整体師の彼もクラブで出会ったあの人も。
お付き合いが終わっただけで忘れてはいません。
みんないい想い出です。
たとえ浮気されて別れたとしても。
病気の彼女はだいたいキレイ
先ほども触れたとおり、後半は大学生の彼と少し年上の彼女のお話です。
彼女は難病を患い余命数ヶ月の状況です。
彼女の病気と余命わずかという事実を知ったうえで彼はお付き合いを始めます。
だいたいこうゆう女の子ってかわいいかキレイですよね。
まぁそれがフィクションで、それで読む人を惹きつけてるんですけど。
色白の黒髪、細くて儚い感じ。
でもそれのおかげで容易にイメージができてお話の世界に入っていけました。
さらっと読めてエモい気持ちにしてくれる作品でした。
すべての恋が終わるとしても
ここで注目するのは「しても」です。
恋が終わるとしても、それは別れではありません。
恋が終わるとしても、また次の出会いがあります。
恋が終わるとしても、立ち直って前に進みましょう。
恋が終わるとしても、私たちはまた恋をしてしまうのかもしれません。
いやー、それにしても10代のあの頃の気持ちに浸れる良い作品でした。
他にも「すべての恋が終わるとしても」シリーズがあるそうですよ。
自分では絶対買わない本に出会えて嬉しいです。
40歳のひいたがZ世代の本買うの恥ずかしいしね!
でも長女がいなければこの本に出会うこともなかったわけで。
長女には感謝です。
また何か借りよーっと。